💭 検証・気づきログ

やっぱり話者分離は必須だった話|進捗レポが“見せかけ”にならないために

やっぱり話者分離は必須だった話|進捗レポが“見せかけ”にならないために

AIレポートの質を左右する“話者分離”の重要性と、進捗系セッションに特化したツール設計の考え方について!

🌀 昨日「完成!」と言ったばかりなのに…

※このツール、姉の英語コーチングを手伝う中で開発しています。

つい昨日、「レポート構成、完成したぞおおお!!」って、GPTくんに向かって謎のガッツポーズを決めたばかりだったんですよ。

見出しもバッチリ。差別化の仕掛けも入れた。 「これで英語コーチたちのハートを鷲掴みや!」と、夜な夜な自画自賛していたわけですが……。

翌朝。とりあえず姉のセッション音声を流してみたんです。 そしたら、出てきたのはこんな会話。

  • 「先週やったこと覚えてますか?」
  • 「英語日記、3回書きました!」
  • 「それは素晴らしいですね〜!」

……え、あれ?深掘りしてない。

感情のゆらぎ?問いによる意味づけ?傘のメタファー?

そんなの、どこにもない!

完全に"進捗確認型セッション"やん!!

私のレポート構成、“深掘り前提”の設計だったんですけど!?

思考を可視化して、問いを資産化して、心に残る感情ログを添えて……って、 このセッションに出しても、「で?」って言われるやつじゃん。

というわけで、 昨日決めた“最終レポート構成”、見事に白紙です。

撤回です。ゼロから再スタートです。ちゃんちゃん。

🤔 ふんわり違和感の正体は?

じつは昨日の時点でも、ほんのり違和感はあったんです。

「なんか、良さげなんだけど、しっくり来てないような……」

それが、音声を聞いた瞬間にパキッと明確になった。

このセッション、“変化をドラマにする”ような構成は求められてない。

英語コーチングではよくあるパターンですが、 期間と目標があらかじめ決まっていて、進捗確認しながら進んでいくスタイルってありますよね。

  • やったこと:日記、音読、シャドーイング
  • できた/できなかった
  • 次回は何をやる?

こういうセッションに対して、

空は?雨は?傘は?

って問いかけても、ズレちゃうんですよ。

むしろ、ちゃんと「変化が見えてるか」「前に進めてるか」が重要な指標。

“進捗確認系のセッションには、進捗確認に特化したレポート構成が必要”

それが今回の結論です。

💡 セッションタイプでレポート構成は変えるべき

私はこれまで「1つの完璧なレポート構成を作れば、どんなセッションでも使える」と思ってました。

でもそれは、「1種類のスパイスでどんな料理もおいしくなる」と思い込んでたのと同じ。

深掘り型には深掘り型の、進捗型には進捗型の、 合う“味付け”がある。

英語コーチ向けに言うなら、

  • 自己探究・内省系セッション → 空・雨・傘+意味づけ構成が◎
  • 学習進捗・定着確認系セッション → 取り組み/変化/定着の順で可視化が◎

つまり、「セッションのタイプに応じたレポート構成」があってこそ、 そのコーチの価値を“ちゃんと”引き出せるということなんですよね。

🚫 話者分離なしレポートの“限界あるある”

話者分離なしで音声を処理してると、最初は「まあ、なんとかなるっしょ」と思うんです。
でも、実際にレポートを出してみると……ボロが出る出る。

🎭 発言の主体がぼやける

まず一番困るのが、「この発言、誰が言ったの?」問題。

褒め言葉なのか、自信なのか、課題なのか、それを言ったのが コーチなのか、生徒なのか で、レポートの意味がまるで変わってしまいます。

たとえば、

「自信がついてきた気がします」

この一文、本人が言ったのか、それともコーチが「自信ついてきましたね」と言ったのか…。

この差って、セッションの成果に直結する重大な判断材料なのに、“話者がぼやけてる”だけで全部台無し。

❓ ToDoの実行確認が曖昧になる

次に起こるのが、ToDoの実行確認の混乱。

「じゃあ、来週も日記続けましょう」
「はい、わかりました」

っていう流れが、話者情報ナシで処理されると、

🟢 ToDo:来週も日記を続ける
🟡 実施確認:本人が「続けました」と言っていた

って、どっちも書かれちゃうんですよ。

え、確認した?してない?指示だけ?
どっちやねんってなる(笑)

これ、進捗確認系セッションでは致命的。

“できたかどうか”を明確に残すことが目的なのに、情報の信頼性が激落ち。

🧠 コーチの問い or 生徒の気づき、どっち?問題

レポートの中で特に残したいのが「気づき」と「問い」。

でも、これも話者分離がないと、「コーチの問いを、生徒の気づきっぽく」記録しちゃう事故が頻発します。

  • 「それって、どうしてやりたかったんでしょうね?」
  • 「うーん……人に認められたかったのかも」

↑これ、本当は「問い→応答」なのに、話者情報がないと、まとめて「生徒の気づき」にされがち。

でも実際は、「問い」があったから「気づき」が生まれてる。

このセットをちゃんと記録できるかどうかが、コーチングの“価値”を伝えられるかに関わってくるんです。

✅ 結論:話者分離しないと、コーチもAIも誤解する

要するに、

  • 発言者が不明だと、意味が歪む
  • 誤解されたレポートは、逆に信頼を損ねる
  • そして何より、コーチの力を正しく見せられない

だからこそ、話者分離は“必須”なんです。

Zoomで録音すれば簡単に分けられるし、Whisperのコストも1時間100円程度。

「悩む時間がもったいない」ってレベルで、効果がデカい。

✨ ここまで変わる!話者分離ありのレポート例

話者分離、正直ナメてました。

「まあ、あれば便利くらいでしょ?」って。

……違いました。全然違いました。

“いる・いらない”じゃなくて、“ある前提でないと精度が出ない”んです。

🎤 発言の主がわかるだけで「意味」がクリアに

たとえばこの一文。

「Not enough… but I want to try again.」

話者分離なしだと、「へえ〜、誰かが前向きなこと言ってるな〜」くらいしか分からない。

でも、話者分離ありだとこうなります。

【生徒】
Not enough… but I want to try again.

【コーチ】
That’s great. You don’t need to be perfect.

一気にストーリーが見える。

前向きな気持ちは誰のものか?

励ましの言葉はどこで出たのか?

この違い、コーチングを知ってる人なら震えるはず。

✅ ToDoの確認や進捗把握もブレなくなる

「今週は日記、どうでした?」

【生徒】
I did 5 days. But one day I forgot...

↑これ、話者分離がなかったら「日記:忘れた」ってだけ抜かれるかもしれない。
でも、分離されてると、

  • 日記は5日できた
  • 1日は忘れた
  • 自分からそれを報告した

という「実行+振り返り+責任感」まで伝わる。

数値じゃなく“姿勢”が見えるの、強すぎません?

🧠 「問いと気づき」のセット保存が可能に

会話の中でもっとも価値があるのが、「問い→気づき」の流れ。

これを“どっちが言ったか”付きで記録できるだけで、レポートの質が段違いです。

【コーチ】
Why do you think you stopped?

【生徒】
I felt pressure. Like… if I don’t do it perfectly, I’m a failure.

これが「本人が勝手に気づいた」ように書かれるの、もったいなさすぎる。

ちゃんと「問いが機能して生まれた気づき」として残せれば、コーチの価値も明文化できる。

🎁 コーチの“手柄”を、ちゃんと見える形で残せる

話者分離があると、AIが賢くなるだけじゃないんです。

「誰の言葉か」=「誰の成果か」 が可視化される。

これはもう、コーチのブランディングにも繋がるし、「このセッション、ちゃんと機能してたんだ」っていう安心感と信頼感に直結する。

🎯 だから結論 → 話者分離は「ツール開発者の愛」だと思ってる

  • 生徒の“がんばり”を正しく評価してあげたい
  • コーチの“問いの力”をちゃんと残したい
  • 誤解されるレポートじゃなく、伝わるレポートを作りたい

それを全部叶える最短ルートが、話者分離なんです。

🔐 差別化のカギは、録音設定だった

ツールの仕組みとか、AIの精度とか、「どうすれば他と違う“いいレポート”になるんだろう?」って、ずっと悩んでました。

でも

本当の分かれ道は、もっと地味で、もっと簡単なところにありました。

そのカギは、録音設定です。

はい、ただの設定。

Zoomの、あの小さなチェックボックス1個です。

🎙️「話者別で録音する」にチェックするだけ

Zoomの録音設定には、こんな項目があります。

✅ レコーディングを話者別に分ける(各参加者の音声を個別ファイルで保存)

設定 → オーディオ → パーソナライズされたオーディオ分離を選択

やっぱり話者分離は必須だった話|進捗レポが“見せかけ”にならないために

これにチェックを入れておくだけで、後のAI処理が天と地の差。

  • 「誰が話したか」がハッキリ分かる
  • 発言の前後が整理しやすい
  • 自動でToDoや気づきを分類できる

しかも、Whisper(音声文字起こしAI)にかかるコストも1時間で約100円〜200円程度

これ、手間でもないし、コストでもない。

もう、入れない理由がない。

💎 他社ツールが見落としがちな盲点

世にある「自動議事録ツール」は山ほどあります。

でも、そのほとんどが「一つの音声ファイルから」文字起こししてるだけ。

つまり、誰が何を言ったのかまではわからない。

だからこそ、こっちはそこを押さえるだけで強い。

“話者分離あり”の精密レポートは、それだけで差別化になる。

🛠 どんなに優秀なAIでも、「入力」が曖昧なら力を発揮できない

AIって、あくまで“整理屋さん”なんです。

  • 材料(音声)がきれいで
  • 役割(誰が言ったか)が分かってて
  • 文脈(セッションの目的)が明確なら

超有能な相棒になります。

でも、材料がグチャグチャなら、どんな優秀な整理屋さんでも、ゴミ屋敷では本領発揮できない。

✅ 話者分離のない録音は、料理で言うと「全部混ぜカレー」

カレーもご飯もサラダもぜんぶ一緒に混ぜちゃったら、「なに味かよくわからんけど美味しいね」で終わっちゃう。

でもレポートは、ちゃんと素材が見える“定食”であってほしい。

そのための第一歩が、「録音設定」なんです。

ここを変えれば、レポートの“味”がまるで違ってくる。

🔚 もう“自信なく売る”のはやめた

正直な話、ちょっと前までの私はこう思ってました。

「これ…まぁまぁ良いツールだけど、 ぶっちゃけ、他でもできそうじゃない?」

「私が作った意味、あるんだっけ?」

実際、録音から文字起こしして、ざっくり要約して、ToDoを出して…っていうレポートなら、他社ツールでも似たようなことはできる。

どこかに引っかかりを感じながら、「これで本当にコーチの役に立てるのかな」って、自分の中で納得しきれないまま、セールスしようとしてた。

🎧 でも、音声を聞いてハッキリわかった

姉の実際のセッション音声を聞いた瞬間、「これじゃダメだ」って思ったんです。

  • 進捗を丁寧に確認しながら、
  • 小さな成長を拾って、
  • 次の一歩に繋げるコーチング

その流れを“誰がどこで何を言ったか”わからない音声で処理したら、ぜったいに伝わらない。

レポートの価値が崩れる。

🔁 だから私は、方向転換を決めた

必要なのは、「誰が話したか」が明確な素材。

つまり、話者分離された音声データ

この一手間だけで、一気に“自信を持って売れるツール”になる。

  • どこよりも「正確に成長を見える化」できる
  • コーチが「問いや気づき」に集中できる
  • 生徒が「自分の伸び」を実感できる

これはもう、私にしか作れないツールになる。

🚀 もう、“やや自信”じゃ足りない

やっぱり、モヤモヤしたまま売るのって、しんどい。

自分で納得していないものを売るって、辛い。

だから決めました。

「自信しかないものしか、もう売らない」

「話者分離ありきで、本気のレポートを作る」

ここからが本当のスタートです。

これなら胸張って言える。

🛠 私が作ったのは、どこにもないレポート生成ツールです。

🎯 本気で使ってくれるコーチに、ちゃんと刺さるものです。

これからも応援してね。

恥も全部かなぐり捨てて、ありのままを書いていきます。

  • この記事を書いた人

SHIRAN

「コードは知らない。でも作れる。」AIとツールで便利を生む非エンジニア。挫折も経験しながら、今は作る楽しさを発信中。詳しくはこちら

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