🎬 はじめに
前回の記事では、
「コーチングポータルを作るぞ！でも、土台がぐちゃぐちゃだとすぐ詰むから、まずは4テーブルだけ作っとけ！」
っていう、自分に言い聞かせるようなドヤ記事を書きました。
おかげさまで、テーブル構造だけは誰が見ても安心。
おかげさまで、テーブル構造だけは100点。
だけど問題はそのあと。
テーブルに入れる「中身（データ）」をどうやって作るのか？
生徒さんの録音を文字起こししただけじゃ、ポータルとしての面白みゼロ。
- 読むのダルい
- どこが大事か分かんない
- そもそも誰も振り返らない
で、三重苦です。
そこで今回！
「そうだ！発話ごとにAIに感情スコア付けさせたら、波が見えるやん！」
とひらめいて、全力でやってみた結果…
普通に地獄を見ました。
今日はその裏話をお届けします。
これ読んだら、AIでポータルの価値をググッと上げるヒントが絶対見つかります。
どうぞ最後までお楽しみください！
🔍 どんな中身が必要か、を考えた
まずテーブルができたら、次の難所はこれ。
「で、中身何入れるん？」問題
録音データを文字に起こしただけじゃ、長い・読まない・誰も振り返らない の三重苦。
コーチングって「振り返りが命」なので、「読むのめんどくさいから放置されるメモ」だと何の意味もない。
だから必要なのはこの3本柱に絞りました。
- ✅ 要点メモ → 長文をギュッとまとめる
- ✅ ToDoリスト → 次にやることが秒でわかる
- ✅ 感情スコア → 会話の気持ちの波が見える
これさえあれば、生徒さんもコーチも一目で「今回どんな話したか」がパッと分かる。
ポータルは『置き場』じゃなく『振り返りの相棒』にする！
と、勝手に使命感MAXです。
🎭 感情スコア、大冒険の巻
要点とToDoはまだ良いんですよ。
「まとめて」「やることリストにして」ってGPTに言えば、まぁそれっぽいのが出てくる。
問題は感情。
会話って基本ポジティブなんです。
だから普通に感情分析させると、全部 Positive になる。
結果、グラフが一直線。面白くない。
かと言って無理にネガティブ認定させると、コーチが鬼教官みたいに見える事故が起きる。
しかも、感情って「嬉しい」だけじゃなくて「ちょっと嬉しい」「めっちゃ嬉しい」の差が超大事。
だから今回は…
- ✅ 5段階で感情を分ける
- ✅ さらにスコアを +2〜-2 で数値化
- ✅ グラフにして波を見える化
この3ステップに決定。
最初は何も考えず、
「全部まとめて渡したら一発で返ってくるっしょ！」
と、発話ぜんぶGPT君に投げてみたら…
- 💥 全部 Positive で返ってくる事件
- 💥 長すぎて処理落ち事件
- 💥 「説明的ポジティブ」とか謎ラベル生まれる事件
……と、ちっちゃい地獄が連発。
「もうやめよっかな…」って何回も思いました。
🧩 バッチ処理の救世主
そこで編み出したのが、奥義：バッチ処理。
一気に全部投げるとGPT君の脳みそがバグるので、小分けにして渡す作戦に切り替え。
最初は20件ずつにしてみたけど、
- 「うーん、ちょっと粗いな…」
- 「感情の強弱がなんかおかしい…」
となり、最終的に10件ずつに落ち着きました。
これが正解でした。
小分けにすると、
- 一回のAPIコストが安定する
- GPTが会話の流れを忘れにくい
- 途中で止まってもどのバッチで止まったかすぐ分かる
という、良いことだらけ。
「無限知能だと思ってたけど、GPT君も疲れるんだな〜」
と、人間味を感じた瞬間でした。
🗂 感情スコアを一言で要約するコツ
発話ごとに +2 〜 -2 の数値を付けたのはいいんだけど、
「で？これどう読めばいいん？」
ってなるんですよ。
そこで思いついたのが、
「スコア全部まとめてGPTに読ませて、一言で物語にしてもらおう！」
最初は「短くまとめろ！」って言ったら、
「終始ポジティブでした。」
…だけ。
逆に「長くして！」って言ったら、
「前回の思い出から始まって3行ポエム。」
誰が読むねん。
で、色々試した結果、
- ✅ 始まり〜変化〜終わりを必ず含めさせる
- ✅ 「誰の気持ちか（生徒orコーチ）」を書かせる
- ✅ ちょっと詩的でもOK、熱量が伝わる方が良い
これを押さえたら、一文で“気持ちの流れ”が見えるように！
これ、今回作って一番満足したポイントです！
📌 学びと次やること
今回の感情スコア付け地獄から得た教訓をまとめると…
✅ バッチサイズ超重要！
→ 一気投げは雑になる。10件ずつがベスト。
✅ 数値だけじゃ意味なし！
→ グラフ化＆一言物語で初めて使える。
✅ JSON設計は最初にやれ！
→ 後でカラム悩まなくて済む。emotion_scores と emotion_comment は神。
💡 次やること
- 🎯 話題タグ付け & 深さ分析
→ どの発言が学習、雑談、悩み…？をAIで自動分類。 - 📊 感情グラフの可視化
→ スプレッドシートでも、ポータルでも見やすくする。
というわけで、次回は話題タグ付け編！
感情の波に「何を話してたか」を掛け合わせて、セッションの全体像をまるっと見える化していきます。
